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冬の京の旅 2012 師走
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〜一日目 俵屋旅館 常盤〜
今年も冬の京都へ。
車中のお供は、
クラシックスタイル。
年の瀬の京都は雨。
訪れたのは妙心寺。
写真撮影には難儀ですが、
濡れた境内は、
しっとりとして、
いつもとはまた違う、
美の世界に、
触れることができます。
日本最大の禅寺にして、
多くの塔頭が点在する妙心寺。
その中のひとつ、
退蔵院で、
美の世界を拝見。
人も少なく、
耳に響くのは雨音だけ。
心も潤い、
日常の喧騒を忘れさせてくれます。
降り注ぐ餅花。
蟲養いは サロン・ド・テ。
美味しいサンドウィッチと、
そこはかとなく漂う美を、
堪能します。
本日はかりかりベーコンに、
香り高いお紅茶を合わせて。
またも頬っぺが落ちました。
冬の気配、
絢爛たる餅花。
新年のお迎えは、
今年も“俵屋さん”で。
お部屋は新館二階、
リノベーションされた常盤。
生まれ変わったのは、
出窓になったリヴィング。
吉村 順三の設計思想は、
変わらぬ主間に、
残されています。
“俵屋さん”の美の不思議、
この時期に盛りを迎える、
坪庭の赤紅葉。
これまたリフォームされた、
お風呂に浸かり、
冷えたわらび餅をいただきながら、
お部屋で紅葉狩り。
お宿の夕刻、
違った趣を見せる、
“俵屋さん”の美。
時間が経つことも、
美で表現する、
“俵屋”魔術。
ライトアップされ、
紅く燃ゆる窓。
宴の時間です。
蟹に、
赤貝と烏貝。
此の子に唐墨。
零余子の白酢和。
相性は抜群。
鯱（おこぜ）に、
鮪とろ。
白味噌仕立てのお椀は、
五臓六腑に沁み渡ります。
細川護煕氏の器に盛られた、
海老と真名鰹の焼物。
御凌ぎは、
生姜の効いた鰆。
京野菜と鰤の温物。
寒諸子。
御飯は絶品の清白ごはん。
旨過ぎて、
夢中でいただいちゃいました。
そして深い眠りへ。
気持ちの良い目覚めに、
美味しいジュース。
さらに目が覚める酸っぱい梅干。
空模様も打って変わって、
幸せな朝食タイム。
お豆腐は揚げ出し、
VS湯豆腐。
身体も温まり、
心も満たされる、
幸せな時間です。
明るい日差しが、
たっぷり注ぐ常盤。
ひと休みしたら、
お出かけです。
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