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秋のKYOTO-2012

二日目 俵屋旅館 霞




天高く馬肥ゆる秋、














向かった先は東山。














萩の名所として知られる真如堂、














残念ながら時期尚早。














期待は裏切られましたが、














別の意味で期待を裏切った、














見事な青もみじ。














しかも境内は、














ほとんど貸切。














静かで、














心潤す、














穴場のお寺です。














帰りはすぐお隣り、















黒谷さんこと、














金戒光明寺の境内を抜けて、














戻ります。














記念すべき日の、














お昼は“俵屋”さんプロデュースのカフェ、














サロン・ド・テ














チョコレートムー・ウィズ・ポルトワインゼリーに、














ホワイトピーチゼリー。














ちょっとお値段は高めですが、














食べれば納得。














珈琲も、














お紅茶も、













スィーツも、














どれも頬っぺが落ちる、














珠玉の逸品です。














蟲養いの後は、















楽しいショッピング。














足掛け四年、














十一度目の訪問で、














日本一の誉れ高い、














俵屋旅館”をついに全室制覇。














その記念すべき日の、














お部屋は














フィナーレを飾るに相応しい、














俵屋”さんらしさを存分に醸した、














素敵なお部屋です。














この記念すべき日から、














私たちのお世話をしてくれる、














客室係りの仲居さんも、














Mさんに変わりました。














Mさんは “俵屋”さんに宿泊して、














その良さ、














素晴らしさに感服し、














年さんに手紙をしたため、














俵屋”さんに就職したという、














情熱的な逸話をお持ちの、














俵屋”ファンのおひとりのようです。














この日は五節供のひとつ、














重陽の節供。














中国の陰陽思想で、














九月九日は不吉とされ、














それを祓う節供で、














菊の節供とも、














呼ばれているそうです。














この時期ならではの、














繊細で美しい室礼は、














俵屋”アートの真骨頂。














季節を重んじる、














日本の美意識を、














堪能することができます。














この日は室礼を担当される、














Hさんとおしゃべりをする機会もあり、














色々なエピソードを、














お聞きすることもできました。














陽も沈み、















秋の夜長を愉しむ、














菊の宴。















特別豪華なわけではない、















吟味された素材を、














丁寧に調理し、














華美でなく美しく盛る。














俵屋”さんのお食事は、














安心と、














うれしい驚きと、














ちょっとした感動と、














そして何より、














滋養を与えてくれます。














どんなお料理かと問われれば、














まず優しさだろうか。













美味は当然、














他ではなかなか感じ得ない、














優しさや愛情を感じる、














心豊かにするお料理。














優しさや愛情は、














眠りの繭でも。














当然翌朝は、














気持ちの良い目覚め。














朝のお食事も、














特別なものなど、














何もございませんが、














ひとくちひとくちに、














幸せを感じます。














それぞれの良さがある “俵屋”さんのお部屋、














是非お気に入りを、














探してみてはいかがでしょうか。














帰りの車中は、














澤井の煎餅を頬張りながら、














次の旅に思いを馳せて。















次はどの部屋に・・・。