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KYOTO-2012 .正月

三日目 俵屋旅館 楓




冬の京都巡り、














寿の間の庭を、














艶やかに演出していた雨も、














すっかり上り、














向かった先は洛北の上高野。














晴天もつかの間、














再び怪しい雲行き。














上橋のバス停近くで、














気になるお社を見つけ、














ちょっと寄道。














お社の名は崇導神社















祟り(たたり)を導くとは、














何とも物騒な名前のお社ですが、














お参り目的でない、














見ず知らずの観光客にも、














お神酒を振る舞おうとされた、














信者の方の温かい心に、














感動しました。














そもそものお目当てはこちら、














ひっそりと佇む蓮花寺















石川丈山狩野探幽














隠元禅師など、














錚々たる豪華キャスト?が、














造営に関わった、













洛北の名刹です。














高野川沿いの、














小さなお寺ですが、














手入れの行き届いた、














池泉鑑賞式の庭は















一見の価値が、














ございます。














市中に戻り、














新作の食器を物色し、














匂い袋の詰替えを購入したら、














お宿へ戻りましょう。














煌びやかでもない、














厳かでもない、














“俵屋”さんのお正月ですが、














心に何かを感じる、














時間と空間を持つ、














不思議なお宿です。














お部屋は














夏は青モミジ、














お正月には見事な紅葉が、














存分に楽しめる、














季節を変えて、














二度愉しみたい、














季節を感じるお部屋です。














冷えた身体は、














紅葉風呂に浸かり














湯上りには、














わらび餅。














冬の柔らかな日差しが、














楓の間に注ぎ、














光と影が織りなす、














美の世界。














黄昏時は、














館内を探索し、














“俵屋”の美を、














見つけましょう。














“俵屋”さんの美は、














夕宴の卓でも、














堪能できます。














春の訪れに、














期待しつつ、














今宵の一献は、














セロスの面影。














奇をてらわず、














美味しさと














美を追求した、














俵屋”さんのお料理を、














いただいていると、














三百年という悠久の時に、














ふと思いを馳せる時があります。














その長い歴史の中で、














どんな人たちが、














どんなものを食して、














ここ“俵屋”さんで、














舌鼓を打ったのでしょう。














食後に愛でる、














宵の紅葉が、














夢の世界へと、














誘います。














目覚めれば、














祝いの膳、















二日目。














“俵屋”さんのお正月の醍醐味は、














坪庭の餅花と、














豪華爛漫な、














朝のおせち料理。














居住まいを正して交わす、














客室係りの人とのご挨拶も、














“俵屋”さんならではの、














楽しい?














慣わしです。














楓の間の魅力は、














何と言っても、














窓に迫る、














もみじの景色。














風にそよぎ、














野鳥が飛び交う、














動く絵を、














満喫したら、














出発です。














新年の門出、














今年も“俵屋”さんから。














の土産は、














有次打田














帰り道、














車窓よりも、














次の旅。