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KYOTO-2012 .元旦

二日目 俵屋旅館 寿




2012年元旦、














今年もともに健康で、














日々穏やかであれば、














多くを望みません。














今年もどこかで、














“俵屋さん”への訪問が叶えば・・・。














そんな願いを祈りに、














訪れた先は青蓮院門跡















そう、昨夏の五山送り火の観賞に、














飛地境内へ赴いた、














皇室ゆかりの、














門跡寺院です。














独特なタッチと色彩の襖絵は、














京都オークラのロビーに飾られていた、














鯉を描いたインスタレーションの作者、














木村英輝氏の筆によるもの。














そう言えば、













一昨年の祇園祭で、















山鉾見物の際に、














室町通の帯問屋さんの、














店先を飾っていた、














あふれんばかりの鯉を描いた帯も、














木村氏の作品だそうです。














粟田御所とも呼ばれ、














格式の高い青蓮院門跡ですが、














その歴史と文化を、














余すことなく公開している、














見応え十分な、














ロケーションも良い、














お勧めのお寺です。














祇園界隈へも、














歩ける距離なので、














ランチのお店選びも充実。














本日は焼肉の名門、














四年振りの再訪です。














お店はすっかり改装され、














廊下まで畳敷きの、














京都風?の趣きに、














すっかり変身していましたが、














じゃんじゃん頼んで、














どんどんいただきましょう。














ロースは近江牛、














肉の旨味が、














口いっぱいに広がります。














ホルモンは盛合せで、














お酒はマッコリ。














銀座のお店にも行きましたが、














やっぱり天壇は、














祇園本店でしょう。














腹ごなしは風情のある、














宮川町をお散歩。














『明けまして、おめでとうございまーす。』














華やかさだけでない、














凛とした空気も漂う、














“俵屋”さんのお正月。














お部屋もこれまた四年振り、














“俵屋”さんで最初に、














お世話になった寿の間














“俵屋”さんらしさが凝縮した、














使い勝手と、














居心地の良いお部屋です。














初めて“俵屋”さんに、














訪れる方に、













お勧めしたい、















筆頭のお部屋です。














散歩で冷えた身体を、














高野槇の湯船で、














ゆっくりと温め、














お正月用の着物に着替えたら、














初わらび。














お誕生日のお祝いにと、















当主からのプレゼントも。















何度訪れても、














飽きない。














いつ来ても、














素晴らしい。














そして安らぐ。














“俵屋”さんの不思議を、














誰かに伝えるのは、














極めて難しく、














まだ私自身も、














解っていないでしょう。














元旦の祝宴は、














“俵屋”流。














玉手箱の中身は、














お宝がざっくざっく。















向付は、















河豚の薄造りに、














雲丹。














お椀は、















家庭画報にも掲載されていた、














椿・結び柳蒔絵椀















美味、そして美見。














焼物も河豚、














炭火で炙り














ふっくらしたら食べ頃です。














静寂に包まれた部屋に、














時折り響く笑い声。














今年も本当に贅沢な、














そして幸せな、














お正月を迎えることができました。














今年一年も、














頑張れそうです!














幸せの余韻は、














お布団の中で。














朝は大福茶に続き。














美しいお銚子と、














盃でいただくお屠蘇。














そして豪華なおせちに、














尾頭付きの立派な鯛。














朝から厳かな感じですが、














わが家はお屠蘇よりシャブリ!














箸をつけるのはもったいないですが、














シャブリにも合いそうです。














お部屋と同じ寿の字が描かれた椀は、














白味噌仕立てのお雑煮。














ご飯もしっかり、














鯛めしにしていただきます。














朝から正月気分に、














うつつをぬかしている間に、














外はいつの間にか雨。














おかげで紅葉は、














艶やかに。














しばらく庭を眺め、














ゴロゴロと“俵屋”タイムを満喫し、














お風呂に入って、














身支度が整えば、














お出かけです。