KYOTO-2011.葉月

四日目 茜




お抹茶色の電車に揺られ、














訪れた先は東福寺














晩秋の見事な紅葉で知られる、














JRの駅名にもなっている、














大きなお寺です。














臥雲橋を渡ると、














橋下を埋め尽くす、














見事な青もみじ。














その先に見える通天橋こそ、














紅葉の人気スポット。














寺院自体が大きいせいか、














盛秋に人気が集中するのか、














意外と人影もまばら。














東福寺は紅葉だけでなく、














昭和の作庭家重森三玲の、














モダンな枯山水の庭も、














拝観することができます。














砂の波を描く、














職人の仕事ぶりも、














とくと拝見。














方丈から見る通天橋、














見上げれば柚子の木も。














特にハイライトを浴びる、














苔と石のチェク模様の北庭。














確かに大胆且つモダンですが、














東西南北四つの庭のバランスこそ、














この庭の醍醐味でしょう。














太陽に向かって手を広げた蓮、














人気スポットの通天橋です。














あれは臥雲橋、














当然橋下の景観は、














枝を広げた青もみじ。














通天橋のさらに奥、














開山堂の片側の庭も、














枯山水の市松模様。














通路で隔てた向かいの庭は、














川に見立て水を配した、














自然を模した庭。














ふたつの対照的な庭に、














宇宙の真理が存在するのかしら?














庭を埋め尽くす苔、














朱色の愛染堂と青もみじ、、













色のコントラストが見事です。














回遊式の庭園を、














森林浴も兼ねて、














ゆっくりとお散歩したら、














そろそろ市中へ戻りましょうか。














本日の蟲養いは、














河原町のハニービー














ジェネレーションギャップを感じそうですが、















レッツトライ!














フリーズしたお抹茶や苺に、














ミルクをたっぷりかけて、














シャリシャリ感を楽しむハニーグラニー。














焼き立てワッフルとアイスクリームに、














お抹茶ソースをかけていただく和fフェ。














予定外のオムレツまで平らげ、














すっかりランチ。














堺町のオ・グルニエ・ドールに寄り道して、














“俵屋”スタッフの皆さんへ














お礼と残暑見舞い。














この小さな名旅館を支える、














スタッフの皆さん、















いつも本当にありがとうございます。














四日目は新館、














リニューアルしたばかりの、






























日差しがたっぷり注ぐ、














とにかく明るい、















三階のお部屋です。














リニューアルされたお部屋の目玉は、














“俵屋”プレミアムスィート、














暁翠庵に続き、














“俵屋”さんでは二部屋目となる、














ベッドルーム。














和紙を貼った壁も、














暁翠庵と同じ。














もちろん浴室も、














ピカピカの新品。















浴槽にも明るい日差しが、















注いでいます。














お風呂でさっぱりしたら、














わらび餅。














お部屋が明るいので、














写真もばっちり。














可愛らしいオブジェを、














ひとつづつ棚に並べた、














アーネストスタディを彷彿させる、














茜スタディ














とにかく明るいですが、














窓からは普通の街並みも、














目に映ってしまうため、、














“俵屋”さんならではの、















別世界感に欠けるので、














“俵屋”さんに初めて宿泊される方は、















別のお部屋の方が、














良いかも知れません。














夕刻は町歩き、














素敵なアンティークも、














手に入れました。














行燈にあかりが灯り、














“俵屋”の夕宴。














木の葉の器に盛られた、














小鮎の風干し、














海老の諸味噌焼き。














梅香仕立てで食欲を煽り、














鯛の昆布〆に、














生雲丹。














冬瓜のお椀は、














秋の訪れ。














季節の移ろいに、














出会いと別れを感じつつ、














美味い酒を一献。














もう少しすると、














暑い夏の京都にも、














秋寒の季節が、














訪れるのでしょうか。














夜も更けて、














今宵も夢の中。















お布団のサービスに慣れると、














便利なベッドも、














少し物足りなく感じるのは、














我侭かしら?














お部屋が明るく、














“俵屋”さんらしい情緒に、














少し欠けるですが、














その明るさのおかげで、














写真がきれいに撮れる、














という利点もございます。














とくとご覧あれ、














“俵屋”さんの、














美味しくて、














幸せな朝食を。














食後はひととき、















“俵屋”タイム。














さあぼちぼち、















お出かけですよ。