山田温泉 藤井荘 2009.文月



夏休みまでまだひと月ありますが、














高速バスでちょっとお出かけ。














夏休み前は高速道路もスーイスイ。














途中、峠の釜飯で有名な横川でひとやすみ。














長ーいトンネルを抜けた先は、














善光寺御開帳で話題の長野駅。














目指す温泉へは長野電鉄で。














地下ホームから出発するローカル特急は、














懐かしい展望車付き。














蔵の町、須坂駅で下車し、














更にバスに揺られること40分、














      信州の秘湯、山田温泉に到着です。














随分と山奥の田舎ですが、














その分、温かいおもてなしが期待できそうです。














バスの中でパンを齧っただけなので、














お腹はペコペコ。














野沢菜を肴にビール。














レトロな灯りもローカルムード満点。













焼きおにぎりの付いた団子汁と、














  信州味噌の煮込みうどん。














食後はいつもの通り腹ごなし。














近くにはこんな立派な仏像を祀った薬師堂も。














秘湯にあるとは思えない格式と品のあるお宿、“藤井荘”














紫陽花が映える手水鉢、














信州も夏です。














入口を飾る鮮やかな朱の傘に














壁を埋めつくす華やかな赤提灯。














重厚な玄関から、














趣のあるラウンジへ。














この絶景がゲストをお迎えします。














琴の音色とともに、














お抹茶が振舞われます。














格式がありながらも肩に力の入らない、














素敵なお宿みたいです。














      お部屋は離れ家鳳山亭














ひとつひとつの室礼がとってもお洒落。














お地蔵様が刻まれた手水鉢。














お部屋の前がパブリックな談話室になっていますが、














ほとんど専用。














マイルーム“浮舟”、














“石葉”に続き月見台のあるお部屋です。














本間は十二畳半の和室、














副間は清潔感のあるベッドルーム。














シンプルなデザインのドレッサー。














和の風情たっぷりの月見台ですが、














眺めはオーストラリアのレインフォレストを彷彿させます。














お部屋の横の散策路から、














眼下を流れる渓流を目指します。














マイ月見台を通り越し、














ジャパニーズジャングルへ!














道の傍らに佇むお地蔵さんは、














表情も様々。














何かご不満でも?














手入れのの行き届いた散策路は、














落ち葉も少なく、














歩き易くなっています。














随分と坂道を下ってきましたが、














その分癒されます。














帰り道は大変ですが、














森の生命力に元気づけられます。














途中、休憩所も設けられてますし。。。














汗も掻いたことだし、














そろそろお風呂でも・・・。














湯処は男女の入れ替えがございませんが、














パウダールームが別室になっています。














まずは女湯から。














露天風呂は森林浴も同時に楽しめます。














明方の殿方の湯処。














浮舟も湯処のすぐ側ですが、














やっぱりベンチで待合せ。














未だ浴衣を選べる旅館に遭遇したことがありません。














向かいには宿が管理する共同浴場もあります。














長閑な温泉街を、














夕食の前にちょっとお散歩。














山田温泉の入口に架かる高井橋。














名前の通り、とっても高い橋です。














その分、眺めは絶景。














 この辺では今が見頃の紫陽花。














遊歩道には物騒な張り紙が!














熊に遭遇しませんでしたが、














畑を荒らしに来た野猿の親子にばったり!














お宿に戻る頃にはだいぶ陽も傾き、














野猿の親子同様お腹が・・・。














お宿も夜の表情にお色直しです。














イタリアンコレクションを置いておけば、














良いというものではございません。














お宿に合った、














センスの良い調度品は、














心落ち着きます。














灯りのセンスもなかなか!ですが、














美しいだけではお腹の蟲はおさまりません。














七夕月のお献立、














夏らしい朝顔の垣。














その下にも前菜が隠れています。














お造りは鮎のあらい!














焼物もなめろうの石焼と・・・、














 お酒がすすみます。。。














お野菜が主役のしゃぶしゃぶ、














お酒も涼しげなガラスの酒器で。














お味もさることながら、ほどよい量に感心。














憧れだったポンポン鍋














 黒ビールと、














焼酎にスィッチして、














じっくりと堪能します。














突然の追加にも快く対応していただけました。














信州と言えば、やはりこれ。














欲張って又はではなく、














締めくくりはほっこりと。














お部屋に戻るとハーブティーも。














お夜食の菜飯のお握りも美味しゅうございました。














まだ街灯にあかりが灯る明方、














宿の周りを散策。














のんびりと歩きながら、














奥山田温泉近くまで足を延ばしたら、














 今度は狸に遭遇。














朝、夕とも、














食事は個室、風花で。














 テロワールを感じさせる信州のりんごジュース。














食事は上品な膳とともに、














ふるさとの味のてんこ盛り。














もちろんこうなります。














焼物は岩魚の一夜干。














絶品!蕪蒸し。














お豆腐も夏は揚げ出しで。














つい、こちらも。














珍しい青い沢庵。














十二種の穀物が入った粥。














やっぱり夏のフルーツですね。














食後はベッドで少しうとうと・・・、














至福のひとときです。














身支度を整え、














お土産もゲットして、














お宿を後に。














お宿の送迎もありますが、














マイペースで。














ローカルな風景にも感動。















秘湯、山田温泉にある“藤井荘”は一流であるとともに、
    日本旅館の奥の深さを伝える素晴らしいお宿でした。
          是非一度、野猿や狸に遭いに訪れてみて下さい。

次は・・・、