夏の古都巡り 京都 俵屋 泉 2010.葉月

三日目




三日目は、














避暑を兼ねて、














京の世界文化遺産、














高山寺へ。














京都北山、














紅葉で有名な、














三尾のひとつ、













栂ノ尾の山中にある、














明恵上人ゆかりの、














山寺です。















紅葉がよろしければ、














もちろん、














深緑もよし。














歴史を重ねた建物と、














深い緑が、














見事に溶けあっています。














日本最古の茶園も、














ここにあります。














避暑のつもりが、














栂ノ尾もかなりの暑さでしたが、














ほら、














すでに秋の気配も、














少しずつ。














おやっ、














いらっしゃいましたね。














明恵上人がこよなく愛した、














木彫りの愛犬も。














帰り道、














森林浴も満喫したら、














次はどこへ。














桂川の支流、














名の如し清流、














清滝川に沿って、














高雄へ。














猛暑の中、














四百段近くあると言われる、














石段を上って、














神護寺へ。














俵屋の不思議’にも登場する、














美しい紅葉と、














瓦投げで有名な山岳寺院。














それにしても、














石段を上ってくるのも大変でしたが、















石段を作るのは、














もっと大変だったのでしょうね。














でも、














この石段を上る価値は、














十分にございます。














市中へ戻り、














お昼ごはん。














錦に近い本家尾張屋さんで、














のど越しのよい、














お蕎麦をいただきます。














お腹の虫を養ったら、














“俵屋”へ。














お部屋は‘泉’














扉を開けた瞬間から、














また世界が変わります。














“俵屋”スィート‘Izumi’、














ちょっと贅沢な、














いいえかなり贅沢な、















本当に美しい、













“俵屋”ワールド。














どこを見ても、














何を見ても、














只々、














うっとりするばかり。














巡ったお寺や、














とりとめのない思い出話を、














寝そべって語り合う。














至福の時間が、














’に溢れています。













BGMにはSieep Away














いいえ、“俵屋”では無粋。














余計なものは必要としない、














ただそこに身を置くだけで、














幸福に浸れます。














湯を浴び、














さっぱりしたら、














口福も、














味わいましょう。














そこはかとなく、














美しさが漂う、














ラウンジと、














ライブラリィも、














泉から数歩。














行灯会の姉小路を歩き、














京都デザインハウスや、














遊形でお土産の物色。














水が打たれ、














灯がともれば、














“俵屋”の廊下も、














にわかに忙しくなります。














そう、














馳走タイム。














“俵屋”の懐石、














目で愉しみ、














舌で味わい、














香りや、














のど越しと、














五感の全てで満喫します。














ラリックに盛られた鰈に、














鮪のとろ。














Izumi’で‘サロン’が理想でしたが、














贅沢もほどほどに。














“俵屋”でも秋の気配?














いえいえ蓋を開ければ、














まだ蛍が飛び交っています。














シャンパーニュがすすむ海老雲丹焼きに、














蕩ける旨さの鰊の焚いたん。














二日目は心なしか豪華さが増す、














“俵屋”の懐石。














未知の贅沢、














三泊目、四泊目、














一週間の連泊のお料理を、














罰が当たらなければ、














いつかいただいてみたいものです。














そんな贅沢な夢を、














想えるのも“俵屋”だから。














目覚めたら、














お布団を飛び出し、














ロビーへ。














お目当てはこちら、














美しく花びらを広げた、














蓮の花。














打ち水のされた、














人気のない玄関も、














美が宿っています。














美の神は、














朝を迎えた‘’でも、














そこかしこで、














微笑んでいます。















最近は欠かさなかった、














朝のお散歩も、














中止してひきこもり。














朝のヨーグルトに続き、














おやっ?














バターにマーマレード。














今日の朝食は、















洋食ですね。














ふわふわのオムレツに、














新鮮なフルーツと、














幸たっぷりの朝ごはんです。














食後の一服は、















お気に入りのチェアで。














Izumi’に降り注ぐ陽の光は、














お庭に、














お部屋に、














輝きを与えています。















天窓からの光が溢れ、














庭の緑が溶けたお風呂からは、














この眺め。














’の賛辞を挙げたら、















枚挙に暇が、














ございません。














いつかハレの日に、














もう一度。














寄り道は、















東山安井の漬物屋。














高山寺の茶園に、














日本最古のお茶を持ち込んだ、














栄西禅師が開山した、















建仁寺














祇園からもほど近い、














見どころも豊富な、














お勧めのお寺です。















‘The Wind and Thunder Gods’!














数多くの著名な、














襖絵は見応えがあります。















そうそう、














仏像の盗難事件でも、














話題になりましたね。














是非拝んでいただききたいのが、














法堂の天井いっぱいに描かれた、














双龍図、














息を呑む迫力です。














帰りの車中での、















ささやかな宴は、














はつだの特選和牛弁当に、










祇園 侘屋古暦堂のふわふわ卵の鳥カツ弁当。















これまた楽しいひと時ですが、















次はいつ?