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湯河原温泉 石葉 2009.皐月 |
ローカル列車で行く温泉旅行、
旅のお供は崎陽軒の特製シウマイ。
車窓に大海原が映れば、
もうすぐ湯河原です。
土肥一族ゆかりの湯河原、
温泉街へはローカルバスで。
藤木川に沿って進み、
見えてきました湯けむり。
眩い新緑に誘われ、
向った先は不動滝。
絶え間なく注がれる滝の傍らに、
ひっそり佇む身代わり不動尊。
温泉で温めた甘酒を売る御茶屋さん、
見上げれば京都を想わせる風情。
こんな所にも、
こんな奴も。
本日のお宿を横目に、
若草山の奥深くへ。
そう、 本日のランチは、
湯河原の隠れ家レストラン“HERLEQUIN Bis”。
エキゾチックなオブジェがゲストを迎える、
新緑の季節にぴったりのレストランです。
アミューズは地のお野菜のピクルス、
アペリティフはベルギービール。
前菜には冷たいカッペリーネと、
クリーミィな新玉葱のソースでいただくトマト。
テラス席もある開放的なお店の、
コンセプトは和と仏のコラボ。
地の魚介と野菜のサラダに合せた、
白ワインは何故かシシリー産???
メインはマスのグリルと、
○×○×豚?
豊かな食材に恵まれた湯河原フレンチ、
お料理、雰囲気、いずれも素晴らしい隠れ家です。
食後は腹ごなしにお宿までてくてく・・・、
怪しい者じゃございせんよー!
見上げればたわわの蜜柑、
足元には可憐な花々。
自然豊かな湯河原のお宿“石葉”、
箱根連山を借景にした趣きある佇まいに、
静かな、
落ち着いた時間が流れています。
打ち水された玄関に、
季節ならではの花が生けられた手水鉢。
本館を抜けた先が本日のお部屋、
離れ“観月庵”、
この眺めが自慢です。
間取りは宿のHPで。
床の間を飾る芍薬、
時間が経つのを忘れてしまう月見台、
遠くに十国峠を望む副間の景色。
新緑の季節にぴったりのお部屋は、
お風呂の窓にも緑が溢れています。
京都デザインハウスの革巻きボールペンで宿泊者名簿に記入し、
一服したら温泉へ。
湯殿が近いのも“観月庵”の魅力。
緑の木々に囲まれた露天風呂、
バリのアマンダリのプールを彷彿させます。
月見台も備えた湯上り、
火照った身体をクールダウン。
お風呂は日付が変わるのを境に、
男女入れ替えになります。
湯上りの待ち合わせは、
お部屋の前のベンチで。
湯河原の湯を満喫している間にひと雨。
お食事の前に館内をぶらぶらと。
さりげなく、
つつましく、
そこはかとなく。
ロビーも兼ねる待合室に、
あの“俵屋”を設計した吉村順三の本も。
玄関にも灯りが点り、
お腹の蟲が騒ぎ始めました。
月見台の前もライトアップされ、
“石葉”の夕餉の始まりです。
調理長のメッセージが込められた先付けと、
美しく盛られた八寸。
針独活と油目の相性に絶句。
初夏を演出する真子鰈と鰹のお造り。
器に映える鰆の木の芽焼きに、
もっちりとした胡麻豆腐。
・・・、頬が落ちっ放し。
初夏の味わいには、
白ワインを合わせて。
お口直しの蓴菜に、
おこげに感涙、石釜で炊かれた筍ご飯。
締めくくりは水羊羹と枇杷の蜜浸け。
月を観ることできませんでしたが、
美味しい食事に大満足。
朝、さらに厚い雲が空を覆っています。
今にも降り出しそうな空模様、
やがてポツポツと・・・。
散策は諦め、
湯殿と月見台の往復。
朝食は八時から、
お腹の蟲は大騒ぎ!
メニューはいたってシンプル。
でも、ひとつひとつのお味が違います。
半身はお酒の肴、半身はご飯のお供。
出汁でじっくり焚かれたお豆腐に抱腹絶倒。
器もお見事。
相変わらずお腹パンパン!
食後のヨーグルトは Taste of Honey。
一泊二日の温泉旅行はあっという間。
お土産もゲットして、
お夜食用の饅頭もお土産に。
雨は止みましたが・・・、
帰りたくな〜い。
心から寛げたお宿“石葉”、本当にお世話になりました。
帰りはローカル線を小田原で乗り換え、
お初のロマンスカー60000系MSEに。
もちろん先頭車両。
町田までは、ほとんど貸切り。
着いた先は東京メトロ。
一泊だけの小旅行ですが、今回も事故やトラブルもなく、温泉を満喫することができました。
また予想以上、想像以上、期待以上のレストランとお宿に巡り合うこともできました。
“HERLEQUIN Bis”&“石葉”の組合せ・・・、かなりお気に入りです。
次は・・・、
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